待つこと

１９９７年作　奏墨「この思い」

携帯電話が無かった時、駅などで待ち合わせをしても、殆ど間違えることも無く友人と会えたものだ。
そして不安に陥ることも無かった。
でも今や携帯がなければ人と待ち合わせをすることなど考えられなくなった。
人の持つ能力が一つ減ったような気にさえなる。　　
また待つことにもそんなに違和感がなかったのも事実だ。　
そう待つ事ができたのだ。　それがいつしか空白の時間はあってはならないと。　

今という時、常に何かをしなければいけないと言う強迫観念が生まれる。　　
ジッと今を味わうことも罪悪のように感じ、いつしか何もしないことに耐えられなくなる。　　
そうしてツイツイ余計なことをしてしまう。

ちょっと待ってみよう。　ワンテンポ待ってみよう。　
そうするといつもと違うエネルギーが迎えてくれるだろう。

コメント 8

確かにそうですね
待つことが出来なくなったかもしれません
最終的な待ち合わせが携帯だったりすると
忘れたらアウトです
昔はちゃんと確認して出かけましたから
家の電話等で。
今　家の電話使いませんね
by きよたん (2013-05-09 10:18) 

同じようなことを考えていて、でも、よく知る仏教のお寺のご住職曰く、「何もしないことも修行」とのこと。
意外と厳しい修行ですよね。。。
by rosemary (2013-05-10 00:11) 

そうでしたね、昔は携帯がなくてもちゃんと待ち合わせが出来ましたね。今や携帯を忘れて外出すると落ち着きません。携帯に依存していることは間違いないですね。でも携帯を捨てることは出来ないです(^_^;)
by めい (2013-05-10 17:03) 

そうですよね、以前は携帯もなく､
待ち合わせには、心配することもなく､そのまま待機して会っていましたね。
携帯がなくても､安心して暮らせていましたね。
今は､携帯がないと不安になってしまいます。
なんだか便利になって､心の安定が揺るがされてきたような気もします。
確かに､早く連絡がつくというのは利点なんですが・・・

by アールグレイ (2013-05-11 08:42) 

スマホでどれだけ人間の能力は減退しているでしょう…。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＲＵＫＯ
by 末尾ルコ（アルベール） (2013-05-11 22:34) 

つい先日の土曜日のこと。はるばる島根から神戸にソネブロの猫仲間が
来ているというので、待ち合わせの予定でしたが・・・
あいにくの雨で私は地下街を移動していたためお互いが携帯を持っていながら、落ち合う事ができませんでした。
通信機器の劇的な進歩によって緻密な打ち合わせや段取りが省かれて
行き当たりばったりでも携帯さえあれば何とかなる！的な感覚を思い切り裏切られた日でもありました。便利なものにも弱点はあるのですね。
電波は地下には届きにくい（笑　今後の教訓にします。
by marimo (2013-05-13 20:10) 

私もソウ思いますね。
携帯は好きではありません。
なので放置していて家族から
つながらないと不評です。
待つのは私は好きですよ!
by yoko-minato (2013-05-14 16:51) 

☆きよたんさん

電話の無かった時代などどうして
待ち合わせをしたのでしょうね。
実際にそういう時代もあり
誰も不便をかんじていなかったのでしょうね。


☆rosemary さん

これは非常に難しいですよ。
求めていない時間があると
どう過ごしたら良いのか分からなくなります。
必要な時間なら問題は無いのですが。


☆めいさん

ある種の依存症ですね。
携帯に限らず依存することにすごく
慣れていますね。外側に意識が行っている。
でしょうか。


☆アールグレイさん

便利になって実は不便になった。
何事においてもこのことは言える気がします。
片方に傾けば今度は逆方向に動き出す。
この世界では当たり前のことなんですね。


☆末尾ルコ（アルベール） さん

スマホを扱える人はドンだけ能力があるのかと
思ってしまいますが。


☆marimo さん

グットタイミングな話ですね。
笑い話のようで笑えない話ですね。
以前カーナビ付きのレンタカーでカーナビを
ナビした記憶があります。
カーナビを信頼できなかったんです。
ちょっと話が違うかもしれませんが。


☆yoko-minato さん

待つことの楽しさをもっと実感しなくては
いけませんね。そこには大きな豊かな空間が
あるんですね。
by 青の風画 (2013-05-16 01:01)